2009 08.02 Sun 聞いてみなければわからないけど、聞いてみたくはない。 ＣＡＴＥＧＯＲＹ ：久恒 ソウ

ボクが移動する時は、大抵車だ。

それは、住んでいる家から駅が遠いことや、

その駅に行くにはずいぶんと坂を下らなければ行けないこと、

例えば難波に出るのに急行でも３５分はかかること、

要するに、田舎だからだ。

だから基本的に車には毎日乗っている。



ある日のことだ。

前の晩遅くまで起きていたため・・・と、いうより、その日のほぼ昼近くまで稼働していたボクが目が覚めたのは夕方だった。

夕日をボケッとした顔で見ながら、今目が覚めたボクにとっては朝日だな、などと、完全に昼夜逆転の発想をしながら、

緩慢だが無駄のない動作でタバコに火をつけた。

箱の中に残りは無い。

昨日（というより今日の朝）帰ってくる途中で買うのを忘れたことを少し後悔する。

ボクはタバコを吸い終えると、軽く準備を整え、タバコを買いに行くことにした。


タバコを買いに行くのにも、ボクは車に乗る。

理由は簡単。


近くにコンビニが無いから。


長い坂を下って、駅すら通り過ぎたそこは車で約７分というところか。

・・・やっぱり、taspo要るな。

特に問題なくタバコを買ったボクは、その場でタバコのラッピングを剥がし、すぐにでも吸える状態にした。

・・・が、開けたらクセで一本出してしまった。


・・・まぁ、いいか。


タバコをくわたまま火をつけずに車に乗り込む。

火をつけようとして、ダッシュボードの上に見慣れないものがある事に気付く。

何かの金属パーツ？

プラスチックと金属でできた何かのパーツやらの破片が散らばっている。

こんなものを置いた記憶も、持ち込んだ記憶もない。

よく見ると、それはボクが今握っているライターについているパーツと同じものだ。


・・・・・・あ。


ダッシュボードの上に置き去りにされたライター！


・・・で、何故にそのライターは無惨にも解体されているのか？


理由は簡単。




・・・爆発した！？



今は夏。車内の気温はかなり高くなる。

ましてや、ダッシュボードの上なんて、洗濯物を干すならココ！と言わんばかりの日当たりの良さ。

爆発したとみて間違いないだろう。

よく見ると、助手席のシートにもライターの破片が。

とりあえず、フロントガラスは無事だし、滑り止めマットも焦げたり、溶けたりはしていない。

まぁ、大丈夫だろう。




ボクはすっかり忘れていたタバコに火を付け・・・

［そのライターのガスってまだ車に残ってたりしないのか？］


カチッ













ふぅ・・・。

よく考えれば、爆発したならガスは全部燃えてるから、残ってたりするはずないか。

車に乗った時ガスのニオイもなかったし。


ダッシュボードの上にはライターは二度と置かないようにしよう・・・。

「高温多湿の部分に置くな」とたしかに注意書きされているが、なんだかそれを実感した。



しかし、ライターが爆発した時はどんな音がしたんだろう？


ボンッ！！とか？


いや、バンッ！！って音がなったと思う。


聞いてみなければわからないけど


・・・聞いてみたくはない。