忍者ブログ
コークヘロのライブレポートや日記など、メンバーによるBLOG。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スタジオに置いてあった本を何気なく手にとって読み始めたら、なぜだか止まらなくなってしまった。

長田弘さんという方の詩集だ。

詩の内容がなんだかとても身近で、読んでいる内にその風景が浮かんだ。

時に考えさせられるものもあれば、料理に喩えられた思想的なものもある。


子どもの頃によく「遠くへ行ってはいけないよ」と言われたが、
「遠く」への憧れを抱いた少年が知らない町へ行って帰ってこれなくなった。
「遠く」とは戻ってこれない所のことで、最近「遠くへ行ってはいけないよ」と言われないのはキミがもう大人だからだ。

うろ覚えでうまく伝えられないけどそんな詩があった。

そんな詩に触発されて、「遠く」への憧れを思い出してしまった。

車を走らせてトンネルを抜ける。

「遠く」へ通じるトンネルを。


ここはもうぼくの知らない町だ。


好きな所で曲がる。

興味を惹かれて止まる。

ゆっくり進む。

行き止まる。

引き返す。


そんなことを繰り返していたら、自分がどこにいるのかわからなくなった。


不安になる。


ああ、子どもの頃道に迷った時、こんな感じだった。

けれど、ぼくはもう大人で、迷ったと行っても本当に戻れないわけじゃない。

自分が来た道を引き返すことも、自分が今いる場所を地図で確認する事もできる。

人に聞くことだってできる。

迷ったって言ったって、何とかできる範囲の中でしか迷ってない。

何とかできる範囲の中でしか迷おうとしてない。



ああ、やっぱりぼくは大人になってしまったんだな。



迷ったことを楽しもうとして、地図は開かずに更に進む。


大通りに出た。


もう知ってる道だ。


子どもごっこは終わり。




さぁ、戻ろう。

PR
COMMENT FORM
NAME
URL
MAIL
PASS
TITLE
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
無題
『何とかできる範囲の中でしか迷おうとしてない。』って、表現としては、すごく分かります。


けど、私の方向オンチは重症で、

今月あたまに、駅から徒歩6分と書いていた場所に、地図を見ながら歩いてても分らなくて、

現地の通り掛かりの主婦と、

最終的に、交番の お巡りさんに聞いて、言われたとおりに歩いて行ったのに、

けっきょく、30分以上歩き周っても、たどり着けませんでした←諦めて帰りました(:_;)


『何とかできる範囲の中でしか行動してないはずなのに、迷いたくなくても迷ってしまう。』

三十路な迷子、よっさんです…(*_*)苦笑
よっさん 2009/06/27(Sat)02:10:57 編集
無題
ぼくもたまに迷います(笑)

結構勘だけで進んでしまうので、たまに真逆の方向へ行ってしまったり・・・

大人の迷うってのは「目的地があってたどり着けない」事ですが、子供は目的地なく「遠く」へ行ってしまって戻れなくなってしまうことなんでしょうね。


ケータイのGPS機能使えるようにしようかな・・・;
sou 2009/06/27(Sat)17:20:33 編集
TRACKBACK
TRACKBACK URL > 
忍者ブログ [PR]
"ピカソラス・レコード" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.